社としての取り組み

社としての取り組み

木材文化

日本の、建築の歴史に目を向けてみると、2000年以上の歴史の中でさまざまな建築工法の建造物が創られてきた歴史が現代には続いていますが、世界に目を向けたとき、唯一日本だけが「木の文化」を有していることに、現代の日本人は気づいているでしょうか。

世界の生活様式には、土の文化・石の文化または土と石・木と土/木と石の複合文化などは数多く残されていますが、日本のように純粋に「木の文化」で成り立っている国はまれな存在です。

しかし、現代においての建築構造物に求められるものは、多種多様になり、無機質になり、従来にない機能を兼ね備えたものとなりました。

伝統工法

現代においては、日本の特殊建築物(寺社・仏閣)または、公共事業における建築物の中に永年にわたり、築いてきた木に対する技術・工法が使われておりますが、一般建築物に対しては、法的な問題・価格面での問題など、さまざまな規制により「木の文化」の継承が行われなくなっています。

木材の特性は日本の四季に対する環境つくりなどの観点・生活空間の中の癒やし・安らぎに目を向け、無機質の中での生活において有機質(生物)の「木の文化」に今一度目を向けていかなければならない時期に来ているのではないでしょうか。有機質と有機質のつながりは相対効果(人と木)は計り知れない効果を生み出します。

技術

日本の木材文化が成立した一つの要員としては、日本に古来より良質な杉や檜の針葉樹が他の国よりも多くあり、生活に必要な素材であったことによります。

木材の切削技術が無い時代より、数多くの木材が使われたことは、木材の特性を理解し、木材を生かしてたことによります。現在のような木材加工技術がない時代でも、縦割りをすることにより製材することが出来、接着剤や釘などが無くても仕口の技法によって繋ぐ事が出来ました。
このような木材の特性に応じた伝統工法が残念ながら一般木造住宅の中にわずかに残っているだけで現代の建築の中では生かしきれないのが現状であります。

しかし、造作の世界では、伝承された技法を使っての物作りをしていくことで、木材の本来持っている力を表現し、生かしていくことが現代の社会における「木の文化」の継承であると考えております。

デザイン・コンセプト

現代の建築では基礎・構造は木材以外のものによって施工されているのは、木材より優れている工法及び材料があり、耐久性においても優れているからです。

ここに来て、建築における木材の使われている目的が先人たちの作り上げてきた木材文化と方向性が変わってきています。

無機質な建築構造物の中において、素材の選択が重要視される中、木材の樹種の違い・加工の仕方の違いによって、イメージが異なる世界を提供することが出来る素材であることが、最大の特徴であり、最大のポイントであることを理解しなければ建築家のコンセプトはその瞬間失われてしまいます。

木材に対する固定概念を取り除き、木材の本来持っている特性を生かし表現をしていく、安定した加工技術・技法をもって、建築家のコンセプトを理解してコンセプトに合った素材を提供し、木材の本来持っている力を表現し新しい型の木材文化を構築していかなければならない時代になってきています。

方向性

弊社においては、幸いなことに活躍中の建築家・設計事務所の先生から、木材を使う際のアドバイスを求められることが多く、先生方のコンセプトに基づいた木の種類の選択・特性を生かした使い方・日本の木材文化の中で生まれた技法・工法を使った生産から施工まで一貫した体制で一般建築物の中の造作を手掛けております。

近年、日本の木材事情の変化に伴い、建築家・設計事務所の先生方から求められる木の種類も、日本木材だけでなく、世界各国の木材を求められます。

その中で、木材の製品も数多く、無垢材のものから木質系新建材まであり、用途・機能などにより多種多様になっておりますが、コンセプトに合わせた本物の物を作り出し、建築素材としての供給・施工を続け、建築の延長である造作家具まで、弊社の技術で新しい木材文化の継承を続けていくが弊社の使命と考えています。

課題

木造建築の主要材料である構造材においても、国産材の利用を進めなければならない一方、古材のか価値を見直さなければなりません。
先人達が刻んできた古材の価値を高め、再利用(リユース)可能にし、持続可能な循環型木材社会を作り出さなければなりません。

MOCOCO木心きごころ